レッスン講座 ・ 2020年

2020/5/23  スケールとコード その⑦ - 3度音程のトレーニングフレーズ

ライヴ さて、前回はルート、3度、5度を使ったベースライン、について書きました。 今回は、3度音程のトレーニングフレーズ、について書いていきます。

「スケールとコード その④ - 3度と5度 その①」 で学んだ、長(メジャー)3度と短(マイナー)3度を使って、ベースのトレーニングフレーズを作ってみます。

3度音程のトレーニングフレーズ

3度音程のトレーニングフレーズ

Cのメジャースケールを、3度の幅でジャンプしながら移動していきます。

これは非常に有効な練習で、各音程の開き具合を耳で理解できるようになり、様々な運指にも対応できるようになります。 この練習は自分が弾いている音を意識してやることで、耳も同時に鍛えることができます。

特に耳コピが苦手な方は、この練習をじっくりやるといいと思います。 最初は無理のないゆっくりしたテンポから始めて徐々に早くしていき、120で弾けるようになるまで練習しましょう。

長(メジャー)3度と短(マイナー)3度

上記のトレーニングフレーズを弾いてみて、3度の幅でジャンプするときに、長(メジャー)3度と短(マイナー)3度が存在することに気がつきましたか? それをタブ譜で表すと、下記のとおりとなります。

3度音程のトレーニングフレーズ、長(メジャー)3度と短(マイナー)3度

さて、これは一体何を示しているのでしょうか?

例外は多々ありますが、基本的に曲のキーがCのときは、Cのメジャースケール内の音を使ったコードが使われます。 下記を見てください。

Cのメジャースケール内の音を使ったコード

3度の音程は、コードの明るさと暗さを決定する重要な音程です。 曲のキーがCのとき、D、E、A、Bのコードはマイナーコードとなります。 つまりCからみて、2度、3度、6度、7度がルートとなるコードは、マイナーコードになる、ということです。

ただしB、7度がルートとなるコードは、5度が完全5度だとCのメジャースケールから外れるため、5度を半音下げることがあります。 これについては、次回のレッスン講座で書くことにします。

この法則はキーが変わっても同じです。 キーがメジャーの場合、キーの音からみて2度、3度、6度、7度がルートとなるコードは、マイナーコードとなります。

このように、どこが長(メジャー)3度で、どこが短(マイナー)3度なのかを意識しながら「3度音程のトレーニングフレーズ」を練習してみてください。 だんだん耳が鍛えられ、コードを聴いただけで、このコードはメジャーコードだな、このコードはマイナーコードだな、ということがわかるようになり、耳コピも徐々にできるようになります。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「スケールとコード」、5度音程のトレーニングフレーズ、について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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