レッスン講座 ・ 2018年

2018/3/27  スラップ奏法 その②

スラップ奏法 今日はスラップ奏法のお話しの続きです。

前回はサムピングとプルについて書きましたが、今回はもう少し掘り下げて、特殊な奏法について書いていきます。 主に中級者~上級者が対象となる奏法です。

サムダウン&サムアップ

まず重要なのは、しっかりしたサムダウンができることです。 サムダウン&サムアップをする場合には、弦に対して親指を平行に当てるか、少し上に向くフォームが適しています。 親指が下に向くスタイルは、サムアップには向きません。

サムダウンの後に、連続してサムアップをするために、サムダウンした親指は一度弦を振り抜きます。 そして、振り抜いた親指を、今度はそのまま手首を返してサムアップします。 サムアップは、楽器の弦高にもよりますが、基本的には親指の爪の1/3、または半分くらいの所で弦に引っ掛けます。 このとき指板の上だと親指が浅く入り、指板エンドとフロントピックアップの間だと、深く入り力強い音になります。

そして重要なのは、爪の入り具合と手首の返す力加減です。 サムアップのときに、親指の入りが浅過ぎると手首は楽ですが、サムダウンに比べてサムアップの音が小さくなりがちです。 深く入れると、その分手首を返す力が必要にとなりますが、逆にサムダウンよりサムアップの方が音が大きくなることがあります。 サムダウン&サムアップは、サムダウンとサムアップでは音質は変わりますが、音量を変えないことが重要なポイントです。

ロータリー奏法

サムダウン&サムアップが出来るようになったら、それにプルを加えてみます。 「サムダウン→サムアップ→プル」という順番で弾く奏法を、ロータリー奏法といいます。 ロータリー奏法は、無理に覚えるテクニックではないので、スラップ奏者を目指す方でなければ、このような奏法がある、ということだけ覚えておいてください。

具体的な弾き方ですが、サムダウンの後、サムアップの手首の返しを使ってプルを入れます。 ここでのポイントは、サムアップをするときに、プルをする指が弦の下に潜り込んでいる状態を作ることです。 これができていないと、ロータリー奏法はうまくいきません。

練習としては、ゆっくりしたテンプで、メトロノームに合わせて行うと良いと思います。 初めはリズムと音にバラつきが出るので、一音一音しっかり発音できるよう、練習してください。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「ゴーストノート」について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

PAGETOP