レッスン講座 ・ 2018年

2018/2/23  2フィンガー奏法 その①

2フィンガー奏法 今日は2(ツー)フィンガー奏法のお話しです。 ベース奏法の中で、一番オーソドックスなスタイルの奏法で、ベースを弾く人なら誰でもやっている奏法です。 2フィンガー奏法とは、写真のような構えで「人差し指」と「中指」を使って弾くのが最も一般的です。

元来この奏法は、コントラバスの「ピチカート奏法」に由来するものですが、それとは異なり、エレキベースは発売されてからしばらくの間、親指で弾く楽器でした。 その名残で、1970年前半まで、指を乗せるフィンガーレストは1弦側についていました。 代表的な名手は、スティング、細野晴臣さん、いかりや長介さん...  私も弦をミュートして弾きたいときに、親指で弾くことがあります。

誰がやったかわかりませんが、上記の親指奏法ではあまり早いフレーズに対応できないからか、いつしか2フィンガー奏法が主流になりました。 ただ、親指奏法には親指奏法なりのメリットもあるので、それはまた次回以降に書きたいと思います。

さて、2フィンガー奏法で弾く時に、重要になるのが親指を置く場所です。 2フィンガー奏法は、親指の支えがあることで安定して弾くことができます。 親指を置く場所は、

  • フロントピックアップの上
  • リアピックアップの上
  • ネックの上
  • 4弦の上

などがありますが、特に決まった場所はなく、自分が弾きやすく、かつ、好みのトーンが出せる場所に指を置けばいいでしょう。 私は、写真のように、フロントピックアップの少しブリッジ寄りに、自作のフィンガーレストを両面テープで貼り付けて、そこに指を置いています。

しかし、通常はそれで構わないのですが、例えば「フロントピックアップの上」に指を置いて弾いたとき、1弦を弾くには少し遠くて弾きにくく感じることがあります。 その場合、親指を4弦の上などに移動させるか、右手を開いて「人差し指」や「中指」を伸ばして弾かなくてはなりません。

手の大きい人なら後者でも構わないのですが、私は親指を4弦の上に移動させる方法をお勧めします。 なぜなら、その方が右手に力が入りにくく、かつ、4弦をミュートして余計な音を鳴らさないことができるからです。

ギターやベースを単音で弾く場合は、他の音を鳴らないようにするため、弾いていない弦をミュートする必要があります。 左手でミュートすることも可能ですが、弾きやすくするついでに、右手でミュートもしてしまいましょう。 これを初めのうちから意識しておくことで、後々自然にミュートすることができるようになります。

ミュートする目的は、他にも

  • 音を弱める
  • 鳴っている音をとめる
  • 音を短く区切る

などの目的があります。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「人差し指」と「中指」の使い方について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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