2018/3/2 ピック弾き その①
今日はピック弾きのお話しです。 2(ツー)フィンガー奏法のお話しの中で、2フィンガー奏法がベース奏法の中で、一番オーソドックスなスタイルの奏法です、と書きましたが、2フィンガー奏法に次いで、もしくは並んでメインとなる弾き方がピック弾きです。
よくベース初心者の方から、「2フィンガー奏法かピック弾きか、どっちがいいですか?」という質問をされますが、2フィンガー奏法もピック弾きも、それぞれに特徴があり、バンドや曲毎に奏法を変えて、色々なジャンルの曲に対応することができるので、私は、「ゆくゆくはどちらもできるようになるといいですね。」と答えています。
ただ、初めのうち、2フィンガー奏法かピック弾きかで迷っている人は、まずは好きな方を選んで練習していけばいいと思います。 憧れのベーシストがピック弾きならピック弾きを選び、後々スラップをしたいと考えているなら、同じ指を使う2フィンガー奏法を選んで練習していきましょう。
ところで、2フィンガー奏法とピック弾きには、一般的に下記のような特徴があります。
2フィンガー奏法 | ピック弾き | |
好まれるジャンル | ポップス・ファンク・R&B・ジャズ | ロック・ハードロック・ヘヴィメタル・パンク |
音色 | 暖かく丸みのある音色 低域が豊かで、高域は少なめのファットなサウンド |
エッジの効いた、アタック感のあるハッキリした音色 ピックと弦が擦れる際に生じる、高域のギラっとしたサウンド |
メリット | 細かいニュアンスを出すことができる 音の強弱や表現がつけやすく、全体的にコントロールがしやすい |
低域の被りが少ない分ため、バスドラムの打撃感が強調される 一定の音を、速いテンポで繰り返し弾き続けることが容易 音量を均等に揃え易い |
デメリット | アンプのセッティング次第では、音が丸くなり過ぎて、聴き取りにくいこともある | ソフトな音を出すのが難しい |
どうでしょう。 2フィンガー奏法とピック弾きでは、音色やその特徴が、全く異なりますね。
よく、ピック弾きベーシストは下手だ、ということを耳にしますが、それは大きな間違いです。 2フィンガー奏法もピック弾きも、それなりに難易度は高く、どちらも極めるには、相当な練習が必要となります。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
ピック弾きの代表的な奏法や、ピックの持ち方、ピッキングする位置などについては、次回、「ピック弾き その②」で書いていきます。 是非楽しみにしていてください。