レッスン講座 ・ 2018年

2018/5/16  ハンマリング・オン

ハンマリング・オン 今日はハンマリング・オンのお話しです。

ハンマリング・オンとは、右手でピッキングした後、左手で押弦して音を出す奏法です。 ハンマリング・オンは、低い音程から高い音程へと向かいます。 ピッキングのアタックが無くなるので、滑らかに音を繋ぐことができます。

ハンマリング・オンは、スライド奏法とその効果は似ていますが、実際には違った効果が得られるので、引き比べてみるといいと思います。 ハンマリング・オンは、経過音を通過せずに、目的の音程を押さえにいけるところが、スライド奏法との違いと言えます。

ハンマリング・オンのやり方

例えば、3弦の3フレット(ド・C)を人差し指で押さえている状態で音を出してみましょう。 そして、音を途切れさせないように注意しながら、今度は5フレット(レ・D)を薬指、又は小指で押弦しますが、押弦した指をハンマーのように見立て、勢い良く弦を叩いてやります。 そうすると、音が3弦の3フレット(ド・C)から5フレット(レ・D)へ、一気に飛んだようになります。 これがハンマリング・オンという演奏テクニックです。

この奏法は、正式名称をハンマリング・オンといいますが、実際にはそう呼ばれることは少なく、略してハンマリングと言われることが多いです。

このときのポイントは、スライド奏法と同じく、

  • 音が切れない程度に、左手の力を抜くこと
  • 普通に弾いているときと同じリズムで、左手を動かすように意識すること

の2つ。

ハンマリング・オンをするときは、スライド奏法と同じように、この2つのポイントに気をつけながらプレイしてみましょう。

ハンマリング・オンの使い方

開放弦からハンマリング・オンをする場合、同じ弦であれば何処へでもハンマリング・オンできます。 一方、押弦からハンマリング・オンをする場合は、手の大きさによって個人差はありますが、左手の指が届く範囲に限られます。 開放弦からは自由にハンマリング・オンできますが、押弦からのハンマリング・オンは、半音~1音半が限界だと言えます。

スラップでは、開放弦からハンマリング・オンして押弦、更に押弦のからハンマリング・オンを連続して行うことがあります。 これによって、スピード感のあるフレーズを作ることが可能です。

また、4弦→3弦→2弦→1弦(または1弦→2弦→3弦→4弦)と、縦に移動しながらのハンマリング・オンは、ベースの代表的な奏法と言えます。


ハンマリング・オンは、ベースでは良く使われるテクニックです。 単調なフレーズに少しの変化をつけたい時や、フレーズをより歌わせたい時に、スライド奏法と組み合わせることで、曲をカッコ良くさせることができます。

ビートルズの「レイン」という曲で、ポール・マッカートニーは曲の大半をハンマリング・オンとスライド奏法で演奏しています。 是非聴いてみてください。

こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「プリング・オフ」について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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