レッスン講座 ・ 2018年

2018/6/4  プリング・オフ

プリング・オフ 今日はプリング・オフのお話しです。

プリング・オフとは、ハンマリング・オンの逆のようなフィンガリングですが、ハンマリング・オンでは弦を叩くのに対し、プリング・オフでは弦を引っかくのがポイントとなります。 プリング・オフは、ハンマリング・オンと合わせて使われることが多い奏法です。

ハンマリング・オンとプリング・オフを交互に行うと、トリルという奏法になりますが、それはまた次回に書きたいと思います。

プリング・オフのやり方

例えば、3弦の3フレット(ド・C)を人差し指、5フレット(レ・D)を薬指(または小指)で押さえている状態で音を出してみましょう。 そして、音を途切れさせないように注意しながら、今度は5フレット(レ・D)の薬指、又は小指を引っかくようにして離します。 そうすると、音が3弦の5フレット(レ・D)から3フレット(ド・C)へ、一気に飛んだようになります。 これがプリング・オフという演奏テクニックです。

ピッキングで音を出さない状態から、弦を引っかくだけでも音を出すこともあり、それができるようになると、プリング・オフをマスターしたことになります。

この奏法は、正式名称をプリング・オフといいますが、実際にはそう呼ばれることは少なく、略してプリングと言われることが多いです。

このときのポイントは、やはり、

  • 音が切れない程度に、左手の力を抜くこと
  • 普通に弾いているときと同じリズムで、左手を動かすように意識すること

の2つ。

プリング・オフをするときは、ハンマリング・オンやスライド奏法と同じように、この2つのポイントに気をつけながらプレイしてみましょう。

プリング・オフの使い方

プリング・オフは、同じ弦であれば何処へでもできます。 押弦から開放弦のプリング・オフは、次のフレーズに間に合う運指であればやりやすい指で構いません。 初心者の方には、人差し指や中指がおすすめです。

先にも書きましたが、プリング・オフは、やはりハンマリング・オンとセットで使うことが多い奏法です。 例えば、3弦の3フレット(ド・C)を人差し指で押さえている状態で音を出し、5フレット(レ・D)を薬指、又は小指で、ハンマリング・オン、その後5フレット(レ・D)の薬指、又は小指をプリング・オフ、というのが、よく使われる奏法の一つです。


プリング・オフも、ベースでは良く使われるテクニックです。 ハンマリング・オンと同様に、単調なフレーズに少しの変化をつけたい時や、フレーズをより歌わせたい時に、ハンマリング・オンやスライド奏法と組み合わせることで、曲をカッコ良くさせることができます。

今回はLed Zeppelinのブラックドッグをご紹介します。 ジョン・ポール・ジョーンズは、ジミー・ペイジのギターとユニゾンで、プリング・オフを使ったリフを弾いています。 是非聴いてみてください。

こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「トリル」について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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