2018/9/18 オクターブ奏法 その①
オクターブ奏法とは、その音と1オクターブ上、或いは1オクターブ下の同じ音を使って演奏するテクニックです。 オクターブ奏法は曲中にも使われますが、1オクターブ上のオクターブ奏法は、スラップの基本となりますので、是非習得してください。
オクターブを指板で確認
図のとおり、3弦3フレット(C)の1オクターブ上は、1弦の5フレットです。
また、4弦1フレット(F)の1オクターブ上は、2弦の3フレットになります。
このようにベースでは、2つ下の弦の2つ右のフレットが、その音の1オクターブ上の音となります。 CやF以外の音でも同様、2つ下の弦の2つ右のフレットが、その音の1オクターブ上の音となりますので、まずはこの形を覚えてください。
したがって、ベースでオクターブを押さえるときは、必然的に下の音は人差し指で、上の音は小指(或いは薬指)で押さえることとなります。
ところで、このオクターブ奏法ですが、初心者の方の大半が、
- 左手が疲れる
- 左手がつりそうになる
- 押弦できない
- ミュートができない
という悩みを持っています。
それでは、このような悩みを効率よく解決するには、どうしたら良いのでしょうか?
疲れる原因を特定する
オクターブ奏法をやろうとした途端に疲れてしまうのはなぜなのか、原因を考えてみます。
ベースを構える基本姿勢は、弾けるようになってくると、あまり見直しはしません。 なぜなら、弾けているから、見直す必要がないのです。
しかし、オクターブ奏法をやろうとした途端に疲れてしまうのは、オクターブ奏法のフォームに適していないことが、原因の大半を占めていると思います。 体が無理をしているから疲れてしまうのです。
案外、フォームを見直した途端に弾きやすくなるものです。 フォームを見直すときには、必ずリラックスできているかを意識するようにしてください。
力の入れ過ぎに気づく
そして、オクターブ奏法が疲れるのは、力が入りすぎていることが大きな要因の一つです。 力が入りすぎていると、綺麗に音が鳴らなかったり、ミュートが上手くできません。 その結果、オクターブ奏法への苦手意識は増大します。
では、なぜ力が入ってしますのでしょうか? その原因は、ベースの構えが引き起こしている可能性が高いと考えられます。
力が入り過ぎているのは、無意識にしてしまっていることだと思いますが、なかなか気付きにくいものです。 ベースを弾いていて、疲れる、弾きにくい、と感じたときには、不必要な力が入っていないか、意識して確認するようにしてください。 そして、フォームを見直すことによって、力の加減が改善できればいいと思います。
フォームの見直し
フォームを見直す時の一番のポイントは、リラックスすることだと説明しました。 リラックスすることを考えたとき、注意したいのは
- 押弦するフレットの位置
- 押弦する指の関節の角度
- ネック裏にある親指の位置
- 手首や肘の角度
- ネックの高さ
- 肩の張り具合
です。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「オクターブ奏法」でフォームを見直すときの、具体的な左手の使い方について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。