2018/10/10 オクターブ奏法 その②
今回は、「オクターブ奏法」でフォームを見直すときの、具体的な左手の使い方について書いていきます。
左手の使い方
ところで、このオクターブ奏法ですが、初心者の方の大半が、左手で苦戦しています。
- 音が綺麗に出ない、音がビビる
- 指がとどかない
- 腕が疲れてつりそう
音が綺麗に出ない、音がビビるのは、指板を押さえる指が、フレットから遠い可能性があります。 フレットのすぐ左側を押さえるようにすると楽になります。 この場合、親指の位置を見直すことで改善されることが少なくありません。 音が綺麗に出ない、音がビビる、指がとどかない、腕が疲れてつりそうなのは、親指の位置が関係していると思われます。
親指の位置
押弦する際には、親指で、押弦する力をネックの裏側から支える必要があります。 この時に大切なのが親指の位置。 押弦のコツは必要最低限の力加減で行うことですが、その力加減は親指の位置で決まります。
親指の位置は、ネック幅の中心に来るように添えます。 そして、親指の関節は反らすことです。 こうすることで、押弦する指と親指で、しっかりネックを挟み込めるようになります。
ネックに対する親指の位置と同時に、押弦に対しての位置も確認します。 おおよそ人差し指の後ろ~中指の後ろ辺りに親指が来ると、各々の指に対して力が入れやすくなります。 初心者の方によくあるのは、人差し指より外側に親指を置いているケースです。 こうすると、必要以上に力が入ってしまい、腕が疲れる原因となるので、注意してください。
ミュートの練習
オクターブ奏法は、ルートと1オクターブ上(或いは下)の音を交互に鳴らすことが基本です。 つまり、交互に音をミュートすることが大切になります。
- ミュートができない
- 手がバタバタする
- リズムが安定しない
ミュートがしっかりできていないと、手がバタバタしたり、リズムが安定しない原因となります。 ミュートがしっかりできるよう、腕の筋力を鍛えましょう。
ミュートの理想的な形は、指が弦から離れないことです。 ルートを弾いているときは、オクターブの小指はミュート、反対にオクターブを弾いているときは、ルートの人差し指はミュートができていれば、手がバタバタすることはありません。 どうしても指が離れてしまう人は、しっかりとミュートの練習をしましょう。
例えば、図の3弦3フレットを人差し指、1弦5フレットを小指で押さえます。
そして、ゆっくりしたテンポで、3弦を弾いたら人差し指で3弦3フレットをミュート、人差し指のミュートをそのままキープしながら、今度は1弦を弾いたら小指で1弦5フレットをミュート。
この動作を繰り返します。
ゆっくりしたテンポに慣れてきたら、徐々にテンポを上げていきます。 普段はミュートがうまくできているのに、オクターブ奏法になるとミュートができなくなる方は、焦らずじっくり取り組んでください。 この動作に慣れてくると、リズムが安定して弾けるようになります。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「オクターブ奏法」でフォームを見直すときの、具体的な右手の使い方について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。