レッスン講座 ・ 2019年

2019/4/30  リズム感 その⑦ - 休符を演奏する方法

ライヴ 今日で平成も最後ですね。 初め新元号の「レイワ」を聞いたときに、デレク・アンド・ザ・ドミノスの「Layla」を想像してしまったのは私だけでしょうか(笑)

さて、前回まではメトロノームの使い方について書きました。 今回は休符を演奏する方法について書いていきます。

みなさんは演奏しているとき、弾くことだけに気が向いていませんか? 音を出すタイミングばかりでなく、音を止めるときのタイミングを意識しながら弾いてみると、ノリが出てかっこいい演奏になります。 そのためには、音符(休符)の長さをコントロールすることが大切になってきます。

音符の長さとタイミング

音符の長さはリズムに影響します。 何故なら、リズムは音符の長さで決まるからです。

例えば、1拍を弾くタイミングが同じでも、四分音符を弾いたときと八分音符を弾いたときでは、八分音符を弾いたときの方がウラのリズム(八分休符)がハッキリします。 「どういったタイミングで弾くか」だけではなく、どういったタイミングで止めるかを意識すると、休符の存在がわかってきます。

発音のタイミングと音価の2つのバランスが悪くなると、リズムが走ったりモタッたように聴こえてしまいます。 リズム面で聴こえ方が変わるのは、タイミングと音符の長さです。

また、音符に強弱をつけるとリズムがより生き生きしてきます。 休符前後の音符に強弱をつけることで、演奏にメリハリが効かせられます。

音価で聴こえ方は変化する

音符・休符の長さで、曲の雰囲気は変わります。 ドラムのリズムにどういった長さを与えるのかを考えてみましょう。

  • 音価が長い
    →  重たく聴こえる。
  • 音価が短い
    →  軽快に聴こえる。

シンプルなルート弾きも、音価を短くすることで曲全体が引き締まり、曲にタイトな印象を与えます。 音数以外で曲を盛り上げたいときは、音価を長くすることが非常に有効です。

音価のコントロールは変化がすぐにわかるので、バンドで曲をアレンジするときに、是非試してみてください。

休符のタイミング

いわゆるミュートです。 ベースには本当に重要なポイントです。 ミュートができる、ということは、休符が作れる、ということです。

初心者の方は、休符を演奏する、という意識よりも、ただなんとなく休む、という意識に近いです。 ミュートのタイミングが曖昧なので、「こんなもんかな」、くらいの休みになってしまいます。

演奏は、始まると終わりまで休みがありません。 従って、音符から休符へスムーズに移行できるように、瞬時に頭を切り替える必要があります。 そこに少しでも余念があると、演奏が止まったり、遅れてしまいます。

  • 今夜のおかずは何かな?...
  • さっき音をはずしたけど、バンドのメンバーにバレていないかな?...

そんな雑念が適切なタイミングを逃してしまいます。 演奏には集中力が非常に重要になってくるのです。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「リズム感」、音の長さを理解してリズム感を鍛える方法について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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