レッスン講座 ・ 2019年

2019/5/21  リズム感 その⑨ - リズム感が悪いと思っている人が気付いていないこと

ライヴ さて、前回は音の長さを理解してリズム感を鍛える方法について書きました。 今回はリズム感が悪いと思っている人が気付いていないことについて書いていきます。

リズム感が悪いといっても、色々なパターンがあります。

  • タイミングが合わない
  • 一定のリズムがつかめない
  • 音楽の周期性が感じられない
  • 合っているか分からない

みなさんはどれに当てはまりますか? 実は、これらには共通して足りていないものがあります。 今回は共通して足りていないもの=リズム感を良くするために必要なこと、を書いていきます。

リズム感が悪いと感じる理由

冒頭で書いたように、リズム感が悪いと感じるには様々な要因があります。 自分が一体どれに当てはまるのか、まずはしっかり見極めることが大切です。

ところで、このようになってしまう人に共通して言えることは、リズムに対しての軸がない、ということです。 リズムの軸があれば、リズム感は格段に良くなります。

リズムの軸はビートを捉えること

日本には「間(ま)」というものが存在します。 「いよ~」と言われると、何となく「パンッ」と手を叩くタイミングがわかりますよね。

しかし間というものは、非常に曖昧なタイミングです。 間でリズムを取りに行くと、絶対に合いません。 実はかつての私は、キメがあると間でタイミングを取っていたことがあります。 それが原因で、しばしばビートに置いて行かれることがありました。

ビートは、テンポ/タイムの目印です。 一定の間隔で打たれるので、「周期性」を感じることができます。 間とは別の感覚で、リズムを捉えるためにビートの感覚を養ってください。 それがリズム感を良くするために大切なことです。

ビートを意識する

ビートを意識する方法はとても簡単です。 曲を聞く時に、始まりから終わりまで拍子を数える。 たったこれだけです。 まずは、自分の好きな曲を1曲選んでください。 そして、曲の最初から最後まで、ビートを数えてみましょう。

やってみると、意外に大変ですよね。 間の感覚が染み付いていると、ビートの感覚を持続させることが難しいですが、途切れることなく数えてみましょう。 ビートを数えることで、ビートの存在が意識できるようになります。

ビートの感覚があれば、音楽が鳴っていなくてもリズムを出すことができるようになります。 歌う前や楽器を弾く前に、ビートを感じ取ってから演奏をすることを心掛けると、リズムの意識が高まります。

是非トライしてみてください。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「リズム感」、ドラムを知る、について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

PAGETOP