2019/6/17 リズム感 その⑪ - リズムが良いこととは?
さて、前回はドラムを知る、について書きました。
今回はリズムが良いこととは?について書いていきます。
皆さんが思う「リズムが良い」とは、どういうことでしょうか? リズムが良いとか、リズムが悪い、というのは、非常に主観的要素が大きいですよね? 人によって「良い」と思う要素は変わってくると思います。
私が思うリズムが良いと思う要素は、
- 正確である
- 合わせやすい
- 心地良い
の3つです。
今回はこの3つの視点から、ポイントを考えていくことにします。
正確である
正確だと分かりやすくなります。 不規則よりも規則正しい方が予測できて、分かりやすいですよね? それは、メトロノームやドラムマシンがいい例です。
しかし、メトロノームやドラムマシンが正確さの全てだとしたら、世の中の音楽は全て打ち込みの音楽になってしまうと思います。 そうすると、正確さは必要だけど、絶対ではありません。 正確じゃなくても良いと思っている人は、次の要素に重点を置いているんだと思います。
合わせやすい
合わせやすいと良いリズムに思える。 それは、お互いが合わせるポイントを正確に掴んでいる、ということだと思います。 人によってやりやすい、やりにくい、と思うのは、このポイントの掴み方がキモなのだと思います。
分かり合えていると、心地良さを互いに感じることができます。 そして、メトロノームのような正確さがなくても、良いリズムだと感じることができます。
余談になりますが、私には長年一緒にプレイしている2人のドラマーがいます。 2人は師匠と弟子の関係なのですが、弟子は見事に師匠のDNAを受け継いで、師匠と同じポイントを正確に掴んでいます。 そしてこの2人のポイントは、私が合わせようとするポイントと同じポイントです。 相性がいいといえばそれまでですが、私はお互いのポイントの掴み方が同じである、ということがキモなのだと感じています。
反対に、合わせるポイントが違っていたり、一方通行だったりすると、リズムに対して気持ち良く感じられません。 しかし、正確性といった目安があれば、お互いに合わせるポイントが見つけやすくなります。 楽器を正確にコントロールできるテクニックが身についていれば、お互いに合わせるポイントを見つけることは容易です。
心地良い
素直に感情が動いているとき、人はリズムが良いと感じます。
- 聴いていて楽しい
- 踊りたくなる
- カッコイイと思う
- また聴きたい
- 自分も演奏してみたい
素直に感情が良いと思ったら、もうそれは良いリズムです。 この感覚があるからこそ、良いと思えるリズムがイメージしやすくなります。 このリズムのことを「グルーヴ」と呼ぶ人がいますが、「グルーヴ」の正体については、次回のレッスン講座で書くことにします。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「リズム感」、心地良さとグルーヴについて書いていきます。 是非楽しみにしていてください。