レッスン講座 ・ 2019年

2019/7/4  リズム感 その⑬ - リズム練習が楽しくなる方法

ライヴ さて、前回は心地良さとグルーヴについて書きました。 今回はリズム練習が楽しくなる方法について書いていきます。

リズム練習に必要なのは集中すること。 自分が何ができないのか、できていないのか。 できない、と思っている間は、何ができていないのかまで意識していません。 そこを意識して、一歩踏み出す練習をしてみましょう。

1. できている範囲はどこか

できないことやできていないことだけに目を向けるのではなく、どの部分までならできているのかを知ります。 そうすることで、今までより自分の演奏を客観視することができます。 客観視することが大変だと感じるときは、意識してやらなければならないことが多い場合です。 意識しないといけないことが多すぎると、つい力が入ってしまいます。

そういうときは、意識しないといけない動作にフォーカスを当てて、どういった動きをしているのかを、一つ一つパーツごとに分けてみましょう。 そうすると、この段階まではできるけれど、ここから先が上手くいかないと気づくはずです。 それでも気づけない場合は、自分の演奏を録音して客観的に聞くか、誰かに習いに行って指示を仰ぐのがいいと思います。

単純な指の動きを繰り返してできない場合は、動きに慣れていないのか、動きが相応しくないのかなど、しっかり考えてみましょう。

2. ギャップを知る

できてないのにできている、と思い込んでいることって、よくありますよね。 その場合は、理想のイメージと現実(自分の演奏の)とのギャップを埋めることが必要です。

リズムがわからなくなる原因は、楽器を弾こうとする気持ちが影響しています。 気持ちが強ければ強いほど、弾けない時のギャップは大きくなります。 楽器を弾くことは筋肉運動、つまり体、手、指をコントロールしているということです。 普段何気に弾いていると、コントロールしていることすら意識していません。 意識しなくてもできるようになるための練習が、意識させなくなる原因を作っています。

自分ができていると思っていても、まだまだ甘い、と相手から言われることがままあります。 こんなとき、自分に理想がある場合には、意見が食い違っていると感じることもありますが、まずは、できてないのにできている、と思い込んでいないかどうか、疑ってみることも大切です。

3. イメージをする

弾いていて何か違うと感じた場合は、楽器を弾く前に一度頭の中でイメージを作ることが有効です。 イメージをより強くするため、歌うことも効果的です。 歌うことでイメージを再現しやすくなるし、声を出すことで耳を使う良い訓練になります。

複雑だと思ったら余計なものを削いでいって、シンプルなものから練習を始めましょう。 後から少しづつ負荷を付け足して練習していくと良いです。

4. コントロールする

イメージがしっかり持てたら、実際にベースで弾いてみましょう。 イメージ通りに弾けるかが大切です。 イメージと違うと感じたら、1. に戻って順番に探り直すと改善点が見つかります。 この繰り返しを行うことで、だんだんできるようになります。


できないときは練習が嫌になったり、楽しくなくなったりしますよね。 こういう練習は、キッカケが掴めるまでが苦労するし、できない期間が長いとだんだん億劫になります。 そこで、このような小さなゴールを作ってあげることで、少しでも前進していると感じることができたら、課題をクリアすることが楽しくなってきます。 是非、リズム練習が楽しくなるきっかけにしてください。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「リズム感」、改めてリズム感を鍛える、について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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