2019/7/29 リズム感 その⑮ - 改めてリズム感を鍛えるⅡ
さて、今回は改めてリズム感を鍛える、の続きです。
前回は、その中で
- 苦手なリズムを知る
- 譜割りを覚える
について書きました。 今回は、
- 倍テンの感覚を養う
について書いていきます。
倍テンの感覚を養う
前回のレッスン講座で、拍や小節を越える音価が出てくる → シンコペーション が難しい、と書きました。 そんなときは、倍テンの感覚を養うことが、理解につながる非常に有効な方法です。
倍テンとは、「倍のテンポ」のことです。 倍テンの感覚を養うことで、自分の中にパルスが作られていきます。 そうすると、
- テンポと音符(音価)の相対関係がハッキリさせられる
- 音価のコントロールがしっかりできるようになる
- 譜割りが理解できる
しかしそれでも、細かい音符や休符が多い譜面が理解できないこともあるかもしれません。 そのときは、譜面を読みやすいように書き換えてみましょう。 それが、倍テンの感覚を活かした譜面の書き換えです。
譜面の書き換え
3小節のベースラインを元に書き換えてみます。
◯ 元の譜面
慣れていないと、16分音符のシンコペーションは読みにくいと思います。 見た目に惑わされて、難しく感じてしまうかもしれません。
そこでこれを、音符を倍の長さで書き換えます。
◯ 音符の長さを倍にした譜面
6小節となり、16分音符が8分音符になりました。 元の譜面より、少しやさしくなった気がしませんか?
さらに倍にすると、以下のようになります。
◯ 音符の長さをさらに倍にした譜面
12小節となり、16分音符が4分音符になりました。 これでも難しいと感じるときは、タイを取って確認してみましょう。
音符の長さを倍にすることで、見た目はやさしくなりました。 しかし、あくまでも見た目だけです。 大事なのはテンポの感じ方です。
そこで必要になるのが、倍テンの感覚です。 クリックの速さはそれぞれ違いますが、フレーズの長さはどれも同じです。 4分音符のテンポが240なんて、普通ではあまりないですよね。 これを元のテンポ(4分音符 = 60)に直すと、4分音符 = 60 のときの16分音符と、同じになります。
つまり、テンポの基準となる4分音符を持っておきながら、8分音符や16分音符といったパルスを身に付ける必要あるということです。 あなたの中に基準を作り上げることが、リズムをすぐに理解して、正確性にもつながっていきます。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回からは、「初心者講座」、フォームやテクニック、スケール、コード、耳コピなどについて書いていきます。 是非楽しみにしていてください。