2019/9/7 初心者講座 その③ - ネックを握り込むフォーム
さて、前回はクラシックスタイルでの押弦のコツ、について書きました。
今回は、ネックを握り込むフォーム、について書いていきます。
初心者の場合、ネックを握り込んだ方が楽だし、押さえやすいと感じるかもしれません。 ネックをロックして押さえるので、安定感は抜群で、ピック弾きにオススメです。
握り込みフォームが出来るようになると、
- ストラップを長くして、ベースを低く構えても弾きやすい
- 親指で4弦のミュートができる
- ベースの位置を低く構えることができるので、見た目が格好良く、パフォーマンスが派手にできる
など、メリットが増えます。
しかし、握り込みフォームは、
- 指が開きにくく、動くフレーズが弾きにくくなる
というデメリットも存在します。
クラッシクスタイルと使い分けることが出来れば、様々なジャンルの曲が演奏できるようになります。
握り込みフォーム
押弦する際に、ネックを握る手の親指がネックの前に出ているフォームのことを、握り込みフォームといいます。
握り込みフォームは、握り方やベースの高さによって弾きやすく感じたり、弾きにくく感じる場合があります。
肘の角度
肘の角度で、弾きやすさに明らかな違いがでます。 肘をまっすぐに伸ばすと、手首が曲がって握り込みにくくなり、親指が辛くなってきます。 反対に、肘に角度をつけると、今度は手首が反っていくので、親指以外の4指に自由度がなくなっていきます。
ネックの角度
ネックを立てたときと寝かせたときにも、違いがでます。 ネックを立てたときには、親指で4弦が押さえやすくなる一方、親指以外の4指は少し窮屈かもしれません。 ネックを寝かせたときには、親指以外の4指は押さえやすくなる一方、親指で4弦を押さえることに窮屈さを感じるかもしれません。
ベースの高さ
長めのストラップでベースを低く構えたときは、クラッシクスタイルより握り込みフォームの方が弾きやすいです。 握り込みフォームでは、ベースの高さによって下記のスタイルが考えられます。
- ストラップが長めで、ネックを寝かせる = 肘が伸びた状態
- ストラップが長めで、ネックを立たせる = 肘が少し曲がっている状態
- ストラップが短めで、ネックを寝かせる = 肘が少し曲がっている状態
- ストラップが短めで、ネックを立たせる = 肘が曲がっている状態
握り込みフォームでは、上から順番に弾きやすい、と感じると思います。 しかし、弾きやすさには個人差があるので、自分に合ったスタイルを試してみてください。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「初心者講座」、2フィンガー奏法のメリットについて書いていきます。 是非楽しみにしていてください。