2019/9/21 初心者講座 その④ - 2フィンガー奏法のメリット
さて、前回はネックを握り込むフォーム、について書きました。
今回は、2フィンガー奏法のメリット、について書いていきます。
2フィンガー奏法は、実に多くのプレーヤーがプレイしている奏法です。 3フィンガー奏法や4フィンガー奏法など、超絶テクが見られるようになった今でも、この2フィンガー奏法が基本であり、主流なスタイルであることに間違いありません。 最もメリットのある奏法だからゆえ、主流であるのでしょう。
私が考える2フィンガー奏法のメリットは、
- コントロールしづらい指を使わなくてよい
- 高速フレーズを弾きこなすことも可能
- 様々なニュアンスの音が出せる
の3点です。
コントロールのしやすさ
2フィンガー奏法は、人差し指と中指を使って弾きます。 それ以外の「人差し指と薬指」とか、「中指と薬指」の組み合わせじゃダメかというと、そんなことはありませんが、コントロールしやすい2本の指の組み合わせは、やはり「人差し指と中指」だと思います。
薬指と小指は、正直コントロールが効かないですし、ハードなトレーニングを積まないとうまく機能してくれません。 薬指や小指を使わずに弾けるのが、2フィンガー奏法のメリットのひとつです。
高速フレーズにも対応できる
近頃は、3フィンガー奏法や4フィンガー奏法といった超絶テクが見られるようになってきたので、2フィンガー奏法でのスピードの速さに、あまりピンと来ない人もいると思います。 しかし2フィンガー奏法でも、かなりの高速フレーズを弾いているベーシストはたくさんいます。
やはり、代表的なのはジャコ・パストリアス。 Weather Reportの「8:30」に入っている、「Teen Town」を聴いてみてください。 本当に速くて、2フィンガー奏法でここまで速く弾けるのか、と勇気と絶望を与えてくれます。(笑)
最近のベーシストで言えば、アドリアン・フェローですね。 聴いたことのない方は、是非一度聴いてみることをおすすめします。
様々なニュアンスの音を出すことができる
2フィンガー奏法は、弦に対して深く指を当てたり、指先で弾いたりすることで、様々なニュアンスの音を出す事ができます。 音の強弱や色艶なども、指先のちょっとした加減でコントロールすることができます。 素晴らしい、と言われるベーシストは、このコントロールが上手いベーシストです。
あらゆる状況に対応できる奏法が2フィンガー奏法です。 よほど高速なフレーズを弾きたいベーシストでない限り、ほとんどの音楽に対応できます。 最初に2フィンガー奏法を習得すると、ニュアンスを大事にしていきたいと感じたり、さらに速くピッキングできる3フィンガー奏法を目指したいと思うかもしれません。
テクニックは、表現したい音があって、身につけたくなります。
2フィンガー奏法の基礎的なことについては、こちらをご覧ください。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「初心者講座」、2フィンガー奏法におけるミュート、について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。