2020/11/28 スケールとコードⅡ その⑥ - ペンタトニック実践 / ♭5thでブルージィに①
さて、前回はマイナーペンタトニックの基本、ロックの王道フレーズについて書きました。
今回からはペンタトニックのフレーズに少し音をプラスして、よりその目的に合ったフレーズにする方法を書いていきます。
今回は、ブルージィなロックフレーズです。
トレーニングフレーズ
下記は、シンプルなロックをイメージさせるフレーズです。 マイナーペンタトニックとロックは相性抜群なのですが、下記のフレーズはそれに♭5thの音を加えて、よりロック度を上げています。 早速弾いてみましょう。
上手く弾けましたか?
このフレーズでは、1弦の8フレットと3弦の6フレットが♭5thです。 この♭5thの特徴は、なんと言ってもブルージィさを演出できるところにあります。 随所に♭5thを入れているので、ちょっと不安定だけど、味のあるフレーズではないでしょうか?
指板図で音を確認
このフレーズで使われている音を、指板図で確認してみましょう。
赤枠で囲っている部分は、以前にも紹介したマイナーペンタトニックの基本的な指板図ですが、今回はそれに♭5thを加えたものになります。 マイナーペンタトニックの基本的な指板図がわからない方は、下記を確認してみてください。
♭5thは、このようにマイナーペンタトニックと併せて使うことがほとんどです。 指板図のように、ルートからみて1フレット分斜め上、または斜め下となります。
1弦7フレットDは赤枠内の3弦5フレットDの1オクターブ上、2弦10フレットCも赤枠内の4弦8フレットCの1オクターブ上だとということに注目してください。
また、指板図の形を考えて、2小節目の3拍裏と4拍裏は2弦10フレットCを使っていますが、1弦5フレットC(◯)の方が弾きやすいと感じる方は、1弦5フレットCに置き換えて弾いてください。
♭5thは5度の音がフラットしている、つまり半音下がっている音で、別名では「減5度」とも呼ばれます。 ♭5thは5度の左隣、また、先に書いたようにルートからみると、1フレット分斜め上、または斜め下の音なので、すぐに覚えられるでしょう。 ちなみに♭5thは「ブルーノート」とも呼ばれています。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「スケールとコードⅡ」、ペンタトニック実践 / ♭5thでブルージィに②です。 是非楽しみにしていてください。