レッスン講座 ・ 2020年

2020/12/29  スケールとコードⅡ その⑧ - ペンタトニック実践 / マイナーペンタトニックにメジャー3rdをプラス

リハーサル さて、前回はマイナーペンタトニックに♭5thの音を加えて、ハードロックやヘヴィメタルにも使えるようなフレーズを作ってみました。 今回はメジャー3rdを加えて、ブルース感が出るようなフレーズを作ってみます。

トレーニングフレーズ

ご存じのように3rdは、マイナー(暗い)やメジャー(明るい)といった違いを生み出します。 一般的にはマイナーキーならマイナー3rd、メジャーキーならメジャー3rd(以下△3rdと表記します。)が選択されます。 それなのにここでは、マイナーキーにメジャーの要素となる△3rdを使う、という暴挙に出ています。

一見すると同居はできないように感じますが、実は非常によく使われるプラス音で、マイナーペンタトニックを活用するときに、とても役立ちます。 △3rdを入れる効果としては、情緒的なブルース感がでます。 ただし、マイナーペンタトニックで使うときは、単体だとマイナーだかメジャーだかわからなくなるので、トレーニングフレーズのように、マイナー3rdと組み合わせて使うといいでしょう。

マイナーペンタトニックトレーニングフレーズ

上手く弾けましたか?

このフレーズでは、3弦の4フレットと1弦の6フレットが△3rdです。 マイナー3rdと組み合わせることで、ブルース感に加えソウルフルな印象にしています。 トレーニングフレーズのように、ハンマリングやスライドを使ってマーナー3rdから△3rdに移動すると、その印象はより効果的になります。

指板図で音を確認

マイナーペンタトニックスケール このフレーズで使われている音を、指板図で確認してみましょう。

赤枠で囲っている部分が、以前にも紹介したマイナーペンタトニックの基本的な指板図になります。 マイナーペンタトニックの基本的な指板図がわからない方は、下記を確認してみてください。

基本的な指板図のマイナー3度は、4弦8フレットの◯になりますが、このフレーズでは運指を考えて、3弦3フレットを使っています。 3弦3フレットも4弦8フレットも、同じCの音だということに注目して下さい。

指板図ではが△3rdになります。 △3rdは前回紹介した♭5thと同じくブルージーな味わいをプラスする音なので、併用しても構いません。 自分なりにアレンジして、♭5thもプラスしてみると面白いでしょう。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「スケールとコードⅡ」、ペンタトニック実践 / メジャー7thでお洒落を演出です。 是非楽しみにしていてください。

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