2019/11/2 初心者講座 その⑦ - スライドとグリッサンド
さて、前回はハンマリング・オン、について書きました。
今回は、スライドとグリッサンド、について書いていきます。
押弦した状態で指を滑らせる奏法を、スライドやグリッサンドといいます。 音をなめらかにつないだり、指を滑らせるタイミングをコントロールすることで、粘っこさや迫力のある印象を与えることができます。
譜面ではスラーに、スライドなら「S」や「s」、グリッサンドなら「G」や「g」がつきます。
スライドは、決まった音から決まった音をつなぐ時に使われます。 経過音を鳴らすので、ハンマリングとはまた違った印象になります。
一方、音の始まりや終わりが決まっていない場合がグリッサンドです。
スライドとグリッサンドの特徴
スライドは、音が離れていても、スタートからゴールまでの音を通過するので、滑らかに音をつなげられるのが特徴です。
一方グリッサンドは、音程が明らかではないスライドと言えます。 音の始まりや終わりが決まっていなかったり、その両方が曖昧なケースがあります。 グリッサンドをかけるスピードを変えれば、また違った雰囲気を出すことができます。
グリッサンドは、フィルインでも使われることも多く、個性を出しやすい奏法です。 グリッサンドの迫力は、ベースにしか出せない特権であり、ベースの魅力の一つです。 是非、色々と試してみてください。
スライドやグリッサンドで使う指について
スライドやグリッサンドで使う指は、基本的にどの指を使っても構いません。 ただし、やりやすい指だけを使うと、次のフレーズへ上手くつなげられないケースがあります。 次のフレーズを意識しながら運指を考えると良いでしょう。
スライドしたい音が半音や全音のケースでは、親指を支点にして押弦している指を右にずらすと、スライドがやりやすくなります。 その場合、薬指でスライドさせるといいと思います。
具体的なことについては、こちらもご覧ください。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回は、「初心者講座」、プリング・オフ、について書いていきます。 是非楽しみにしていてください。