ブログ ・ 2020年

2020/7/18  スケールとコード その⑪ - キーについて その①

ライヴ さて、前回まではカノン進行と分数コードについて書きました。 今回は、キー、について書いていきます。

ベースの弦を全部半音ずつ下げてチューニングする、半音下げチューニングというものがあります。 バンドスコアなどで見かけることもありますね。

さて、なぜわざわざ半音下げチューニングをする必要があるのでしょうか? 実はここに、キーの話が隠されているのです。

半音下げチューニング

ロックバンドで、キーがEメジャーの曲を作ったとします。 Eメジャーというキーは、ギタリスト、ベーシストにとって、とても気持ちのいいキーです。 なぜなら、ギタリストは6弦の開放(Eの音)、ベーシストは4弦の開放(Eの音)が使えるからです。

ところが、ボーカリストが悲鳴を上げました。 「これ、サビのメロが高いな。半音下げてくれない?」

そこでこの曲のキーは、E♭メジャーになりました。 ギタリストもベーシストも、頭をEメジャーからE♭メジャーに切り替えなければなりません。

このとき、4弦ベースで1番低いE♭は、3弦6フレット、又は4弦11フレットのE♭です。 ちょっと鳴らしてみて下さい。 さっきまで4弦の開放で、ズシっと重い低音だったのが、こんなに高い音になってしまいました。 ギターの音も軽い音になりました。 ダメではないかもしれませんが、ロックをやるには物足りないですね。

そこで、ギターもベースも、全体のチューニングを半音下げてしまおう、という発想が生まれるわけです。 こうすると、Eメジャーのときに弾いていた運指そのままで、音はE♭メジャーになります。 4弦の開放は、E♭としてズシっと重い低音で蘇りました。

キーを変える

このように、ボーカルが歌いやすい音の高さにしたり、例えば管楽器と一緒に演奏するときは、その管楽器が出しやすい音の高さにすることがあります。 これを「キーを変える」といいます。

下記は、このブログで何度も出てきたCのメジャースケールです。

Cメジャースケール

EとFの間と、BとCの間は半音なので短2度、それ以外は長2度という音程で音が並んでいます。 このスケールは、最初の音がCなので、Cメジャースケールと呼ばれています。 では、最初の音がDである下記のスケールはどうでしょうか?

Dメジャースケール

このスケールは、最初の音がDなので、Dメジャースケールと呼ばれています。 Cメジャースケールとは異なり、FとCに#(シャープ)が付きました。 #とは、音を半音上げなさい、という意味の記号です。 そこで、FとCを半音ずつ上げるのですが、最初の音がDになっても、その後の音の並び方(長2度と短2度の順番)は、Cメジャースケールと同じです。

指板で確認する

メジャースケール これでメジャースケール、キーについて何となく理解できたと思いますが、なんだか長2度と短2度の並び方を覚えるのは大変ですし、わかりにくいですよね。 そこで、「スケールとコード その⑤ - 3度と5度 その②」 でやったのと同じように、これも指板の図にしてしまいましょう。

あえてポジションを明記しませんでしたが、これは、音階の最初の音を★印にすれば、たちどころにそのメジャースケールがわかる、という位置関係です。

メジャースケール それでは、Dメジャースケールはどうなりますか? 図のように、★印をDにすればいいわけです。

でもこれだけで終わってしまうと、Dメジャースケールは弾けますが、中身がよくわからないままです。 ですから、次回はキー(調性)と調号の関係や、法則性について、もう少し深く書いていこうと思います。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「スケールとコード」、キーについて、もう少し深く書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

PAGETOP