レッスン講座 ・ 2020年

2020/8/29  スケールとコード その⑭ - キーについて その④

ライヴ さて、前回はマイナーキーについて書きました。 それでは、今回はメジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)の関係について書いていくことにします。

Cマイナースケールに対するメジャースケール

Aマイナースケール 図は、「スケールとコード その⑬ - キーについて その③」 で質問した、Cマイナースケールの指板図です。 Cマイナースケールですので、★印を音階の最初の音、C(ド)にします。

マイナースケールの指板図に沿って音を当てはめてみると、E、A、Bがフラットになるのがわかりますか? 実際にベースの指板で確認してみてみましょう。

確認できたら、「スケールとコード その⑬ - キーについて その③」 でやったのと同じように、指板図をタブ譜にしてみます。

メジャー・マイナースケール 「Cマイナースケールに対するメジャースケールは何メジャースケールでしょうか?」という質問に対する答えですが、マイナースケールを探すときにメジャースケールの6度の音から並べ直したように、今度はマイナースケールの3度の音から並べ直すとメジャースケールが見えてきます。 タブ譜のとおり、Cマイナースケールに対するメジャースケールは、E♭メジャースケールになります。

メジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)の関係

「スケールとコード その⑬ - キーについて その③」 では、Cメジャースケールに対応するマイナースケールは、Aマイナースケールでした。 今回、E♭メジャースケールに対応するマイナースケールは、Cマイナースケールです。 そして、E♭メジャースケールもCマイナースケールも、♭が3つ付きます。

このように、同じ調号を有しているメジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)のことを、平行調と呼びます。 (調号についてわからない方は、「スケールとコード その⑫ - キーについて その②」 を確認してみてください。)

Aマイナースケール 平行調を指板図にすると、図の位置関係になります。

例えば、#が3つ付いている楽譜のメジャーキーは、Aになります(3弦の開放弦の音と同じ)。 マイナーの曲なら、それを平行調の指板図に当てはめて、キーはF#マイナーだということがわかります。 調号とメジャーキーの関係についてわからない方は、もう一度 「スケールとコード その⑫ - キーについて その②」 を確認してください。

これで、譜面に付いている#や♭の数で、キーが何かがわかるようになりました。 キーがわかれば、メジャースケール、マイナースケールの指板図に当てはめれば、その曲で使われている音がわかります。 使われている音を知ることが、耳コピしたり、オリジナルでフレーズを作ったり、アドリブで演奏する第一歩となりますので、調号とメジャーキーの関係、メジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)の関係は、しっかりマスターするようにしてください。

キーの法則

キーについてのまとめとして、メジャーキーの法則のときに使った表を、マイナーキーも含めた表にしておきます。 是非参考にしてみてください。

#、♭の数とキー


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回からは、「スケールとコードⅡ」として、実践で使うスケールやコードについて、ペンタトニックスケールを中心に書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

PAGETOP