レッスン講座 ・ 2020年

2020/9/12  スケールとコードⅡ その① - ペンタトニックスケールの概要 その①

ライヴ さて、前回まではコードトーンやキーなどを、指板を使って覚える練習をしてきました。 今回からは、「スケールとコードⅡ」として、実践で使うスケールやコードについて、ペンタトニックスケールを中心に書いていきます。 初回は、ペンタトニックスケールの概要について書いていきます。

そもそもペンタトニックって何?

ペンタトニックとは、1オクターブが5つの音から作られているスケールのことで、5音音階とも言われたりします。 例えばキーがCのペンタトニックを考えた場合、構成音はC、D、E、G、Aの5つになります。 この5音の並び方を変えたり、弾き始める音を変えたりなど、工夫次第でいろいろなフレーズに変化します。

そしてこの5音は「倍音」という関係になっていて、様々なコードに対して協調性を持つ性質があります。 だから、ペンタトニックを使ったフレーズは、いろいろなジャンルで使われ、ベースラインはもとより、アドリブやソロを弾くときにも使われることが多いです。

メジャーとマイナー

キーにメジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)があるように、ペンタトニックにもメジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックがあります。 そうすると、ふたつのペンタトニックを覚えないといけないの?と思ってしまいますが、そうでもありません。

メジャーとマイナーは、構成音は同じスケールなのに、スタートする音が違うだけで、メジャーになったりマイナーになったりしましたね?

メジャー・マイナースケール このCメジャースケールとAマイナースケール、使っている音は一緒です。 ただ、Cメジャースケールの方は音がCから、Aマイナースケールの方は音がAから始まっています。 このことを平行調の関係といい、この並び方によって響きに違いが生まれます。

メジャーキー(長調)とマイナーキー(短調)がわからない方は、下記を確認してみてください。

平行調の関係は、ペンタトニックにも同じことが当てはまり、Cのメジャーペンタトニックの構成音はC、D、E、G、Aの5音、Aのマイナーペンタトニックの構成音はA、C、D、E、Gの5音となり、スタートする音が違うので別のスケールのように聴こえますが、中身は同じ、という訳なのです。

ペンタトニックをタブ譜に表すと、次のようになります。

メジャー・マイナースケール

レッスン講座では、ルートを中心に指板図を書いていくので、メジャーペンタトニックとマイナーペンタトニックを分けて書いていきます。 しかし、このようにペンタトニックの構成音は、メジャーもマイナーも同じなわけですから、熟練してくると1つのスケールで、どちらでも対応できるようになります。

コードトーンのマンネリから脱却する

曲を作るときやベースラインを考えるときに、必ず参考にするのがコードとコードトーンです。 しかし、音楽はコードトーンだけで出来ているわけではありません。 実際にコードトーンばかり使ってベースラインやソロを考えていたら、どこかで聴いたことがある単調なフレーズになったり、ワンパターンになる日が必ず来るでしょう。 そういったマンネリを解決するのがスケールであり、その中でも覚えやすく使い勝手がいいのがペンタトニックなのです。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「スケールとコードⅡ」、ペンタトニックスケールの概要について、指板図やトレーニングフレーズを交えて書いていきます。 是非楽しみにしていてください。

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