レッスン講座 ・ 2021年

2021/3/13  スケールとコードⅡ その⑬ - ペンタトニック実践 / 今度はメジャーペンタトニックにマイナー3rdを加える②

ライヴ さて、前回はロックっぽいパターンで、メジャーペンタトニックにマイナー3rdを加えたフレーズを作ってみました。 今回はメジャーペンタトニックを使った、少しファンクっぽいアプローチのフレーズです。

トレーニングフレーズ

前回も説明しましたが、メジャーペンタトニックにマイナー3rdを加えると、マイナー感を出す音がプラスされることでフレーズが不安定となり、その不安定さを解消するためにルート音に向かいたくなる、という効果を生み出します。 今回のフレーズは、「スケールとコードⅡ その⑪ - ペンタトニック実践 / ファンキーな6th②」 に登場した6thもアクセントになっていますが、やはりポイントはマイナー3rd。 4小節目はマイナー3rdの域を通り越して、マイナーペンタトニックにスイッチしているところも、このフレーズのミソとなっています。

メジャーペンタトニックトレーニングフレーズ

上手く弾けましたか?

このフレーズでは、1弦5フレットと3弦3フレット、そして4弦8フレットがマイナー3rdです。 2小節目の4泊目と3小節目の4泊目裏、4小節目の4泊目がマイナー3rdで、2小節目の4泊目と3小節目の4泊目裏では、そのどちらもが直後にルートを弾いています。 又、4小節目の4泊目では、直後に4thを挟んでからルートに向かっています。 このようにメジャーペンタトニックの中でマイナー3rdを使うときには、マイナー3rdの後にルートに向かうと、とても安定したフレーズになります。

また、上でも書きましたが、1~3小節目のフレーズがメジャーペンタトニックで構成されているのに対し、4小節目のフレーズは一転してマイナーペンタトニックで構成されています。 メジャーコードでもA7という7thコードのフレーズでは、しばしばこのような一見矛盾したスケールを使うことがあります。 これはマイナー3rdと7thという音は、メジャーペンタトニックスケールには存在しない音(マイナーペンタトニックスケールには存在する音)だという理由があるのですが、詳しくは、またの機会に書きたいと思います。 ここでは、7thコードのときは、マイナーペンタトニックで構成されたフレーズでも対応できる、ということを覚えておいて下さい。

指板図で音を確認

メジャーペンタトニックスケール このフレーズで使われている音を、指板図で確認してみましょう。

赤枠で囲っている部分が、以前にも紹介したメジャーペンタトニックの基本的な指板図になります。 (マイナーペンタトニックについてはここでは省きます。) メジャーペンタトニックの基本的な指板図がわからない方は、下記を確認してみてください。

指板図ではがマイナー3rdになります。 このフレーズでのマイナー3rdは、ルートの位置から見て、同じ弦の3フレット分ハイポジション側にずらしたポジションと、1本弦を飛ばし、2フレット分ローポジション側にずらしたポジション、又、その2つのオクターブ上、ルートの位置から見て、2本弦を飛ばした同じフレットとなります。

7thコードのときに、メジャーペンタトニックでのマイナー3rdに加えてマイナーペンタトニックを入れてしまうテクニック、是非ロックやファンクに取り入れてみてください。


こちらの動画も、是非ご覧ください。


次回は、「スケールとコードⅡ」、ペンタトニック実践 / メジャーペンタトニックと7thの関係①です。 是非楽しみにしていてください。

PAGETOP