2021/5/14 スケールとコードⅡ その⑰ - ペンタトニック実践 / △7thと♭5thでよりブルージィに②
さて、前回はマイナーペンタトニックに△7thと♭5thを加えた、ファンクスタイルのフレーズを作ってみました。 今回はマイナーペンタトニックに△7thと♭5thを加えた、ロックスタイルのフレーズです。
マイナーペンタトニックに♭5thのみを加えたフレーズは、下記を確認してみてください。
トレーニングフレーズ
8ビートのロックフレーズです。 少し後ろノリ気味に弾くと更にロックさが増して、重い雰囲気が出せるでしょう。
上手く弾けましたか?
このフレーズでは、2弦6フレットが△7th、3弦6フレットと1弦8フレットが♭5thです。 △7thは、7thとルートの経過音として使われています。 この7thとルートの経過音として使われる△7thは、マイナーペンタトニックにブルージィさを加えることに一役かっています。
そして、全小節で4thと5thの経過音として♭5thを使っています。 これが更にブルージィさにパンチを加え、重いロックを演出しています。
指板図で音を確認
このフレーズで使われている音を、指板図で確認してみましょう。
以前にも紹介した、赤枠で囲っているマイナーペンタトニックの基本的な指板図に、△7thと♭5thを加えたものになります。 マイナーペンタトニックの基本的な指板図がわからない方は、下記を確認してみてください。
指板図では◎が△7thと♭5thになります。 前回のペンタトニック実践でも解説していますが、ルートからみて1フレット分ローポジション側にずらしたポジションが△7th、ルートからみて1フレット分斜め上、または斜め下が♭5thとなります。
今回のトレーニングフレーズは、音が赤枠以外のポジションにも展開しています。 しかしよく見ると、運指の関係上代替えのポジションを使っているだけで赤枠内の音と同音であったり(3弦3フレットCと4弦8フレットCは同音になります。)、赤枠内の1オクターブ上の音ばかりです。 少し複雑に見えるかもしれませんが、是非指の形ごと覚えて、フレーズ幅の向上に役立てて下さい。
こちらの動画も、是非ご覧ください。
次回はペンタトニックの仕上げとして、「スケールとコードⅡ」、ペンタトニック実践 / ブルース編です。 是非楽しみにしていてください。